私は現在42歳の専業主婦で、19歳の時に当時49歳の今の夫と出会いました。ちょうど年の差は30歳で、現在は71歳、今年誕生日が来れば72歳ということになります。

この頃の私はというと高校を卒業して間もなかったこともあり、まだまだ子供でした。それに比べて夫は30歳年上だっただけあり、若い男性にはない渋さと落ち着きを感じたものでした。

そんな私たち夫婦の出会いというと、私は高校を卒業して女性ながら交通警備員のアルバイトをしていて、そのアルバイト先で建設業をしていた夫と出会ったのです。

ですがもちろんそれだけ年の差があるので、最初はまったく恋愛対象ではなく、また当時は他の仕事仲間のおじさんたちと比べても無口だったので、ほとんど話をすることもなく、私自身近寄りがたい人だななんて思っていました。

印象が悪いのが良かった?初めから好印象だったら結婚していなかったかも

それがなぜ結婚することになったかというと、アルバイト先で出会ってから二ヶ月ほど経った時、その仕事が終わってから食事に行こうと、いきなり誘われたのです。

これは後から聞いたところによるとその前から私のことが気になっていたらしく、ずっと声をかけたかったけど年の差を考えるとそういうわけにもいかず、躊躇していたとのことです。そして私が無口だと感じていたのは、ただ単に私のことが気になり照れていただけだということでした。

そうして年の差を考えて私を誘うことを控えていたようなのですが、食事くらいならと勇気を出して誘ってくれたのでした。この時私の気持ちは、それまでまったく会話をしてくれなかった男性から声をかけてきてくれたことで、私は嫌われているわけではなかったんだとホッとした覚えがあります。

よく最初の印象が悪いとちょっとしたことでも印象がアップすると言いますが、まさにそれで、もし最初から好印象だったらひょっとすると結婚していなかったかもしれません。

とにかくこうして初めて二人で食事をした時に互いの連絡先を教えあったのですが、何しろこの頃は携帯電話は一応あったもののまだ一般的ではなく、2人とも持っていませんでした。ですので互いの連絡先は家の固定電話の番号でした。

良く話す仲の良い関係!年上なのに可愛いと思う

その後はアルバイト先で、よく話をするようになり、二人で仕事終わりに食事にもよく行くようになりました。でも私にはこの頃、彼氏こそいなかったものの、まだ夫と付き合っているという感覚はなく、食事をおごってくれる30歳年上の気の良いおじさんといった感じでした。

でも、とにかく私のことが好きだったらしく、一応、30歳の年の差を考えてその気持ちは抑えていたものの、最初に食事をしてからは、しょっちゅう家に電話をかけてきたり、仕事中に話しかけてきてくれたりしていました。

そうなると私にも、好かれているんだなということはだんだん分かってきて、話を聞いてみると若い時に一度結婚をしたものの、離婚をして独身だったということもあり、一緒にいることに居心地の良さを感じるようになってきました。恋愛対象にはまだなっていなかったのですが、なんとなく安心感はありました。

それに30歳年上で年の差もかなりある50歳手前のおじさんなのに、どことなく子供っぽいというかやんちゃなところがあって、そこを年上ながら可愛いなぁなんて、当時の私は思っていた覚えがあり、自分では気づいていなかったもののそこに惹かれていたのかもしれません。

突然、結婚を決める出来事がおこる

こんな付き合っているのかいないのかよく分からない中途半端な期間が三ヶ月ほど続いた頃のある日突然、結婚を決める出来事が起こりました。

それは部屋で二人そろってテレビを観ていた時のことです。ちょうどテレビで著名人の結婚の話題が流れていたのです。それを観て何となく二人で結婚の話題になり、私に彼氏ができて結婚したら、この関係も終わってしまうねと言ったら、それは困るというのです。

確かに二人でいて居心地は良かったし、私自身この頃には人柄を好きになっていたので、それが困るんだったら50歳手前というと年も年だし、私たちは早く結婚したほうが良いんじゃないかといった話の流れになったのです。

これが実に不思議で、私はこの時まで夫と結婚することなどまったく考えていなかったのに、なぜかいきなりそんな気持ちになったのです。

ですので、何が決め手で結婚をすることにしたかというよりは、自分でもよく分からないまま、気がつくと結婚する気持ちになっていたといった感じです。でもやはりそれこそが、運命だったんじゃないかなと今になって思います。

年下の父と母に挨拶!思い切った結婚をしました

その後は夫より3歳年下の私の父と5歳下の母に結婚の挨拶に来てもらい、何度も本当に30歳年上の男性でいいのかと両親には問われた結果、私が一度言い出したら後に引かない性格だと知っている両親も最後には諦めて結婚を認めてくれました。

こうした流れで19歳の時に出会い、20歳で30歳も年上の人と結婚した私でしたが、その後は二人の子宝に恵まれて今でも幸せいっぱいの生活を送っています。それに結婚してからは特に年の差を意識することもなく、本当に夫で良かったとしみじみ思います。

ただ結婚するまでは年上といっても3歳くらいまでだと思っていて、まさか親より年上の人と結婚することになるとは夢にも思っていませんでした。

それにファザーコンプレックスのようなものもなく、ごく普通の親子関係でしたので、今でもよく30歳も年上の人と結婚を決めたものだと思います。でもこれは私が若かったからこそだったのかもしれません。

若かったからこそ後先考えず思い切ったことができたのだろうと思いますが、それでもよく思い切って結婚を決めたものだと当時の若かった私自身を褒めてやりたいくらいです。

恥ずかしがらず、言葉に出して褒めてくれる所がうれしい

それくらい今は幸せだということで、たまたま運命の相手が30歳離れていただけで、だからといって私の恋愛対象が30歳年上まで許容範囲だというわけではないのです。夫だったからこそ30歳年上だろうが40歳年上だろうが関係なく、ずっと好きでいられるのだと思います。

そんな夫の良いところはたくさんありますが、恥ずかしがらず言葉に出して褒めてくれるということも他の男性にはない長所だと思います。例えばありがとう、愛してるや好きといった言葉を自然に言葉に出してくれる優しい人なんです。

ただ現在は70歳を過ぎているので、もう少し自分の体を気遣ってほしいなというのが私の唯一の望みです。たくさん飲むわけではありませんが、毎晩晩酌をするので、せめて休肝日を作ってくれればと思います。

そして少しでも私と長く一緒にいられるよう、とにかく健康で長生きしてくれたらそれが一番です。