いい人どまりの理由 | 付き合いたいという素振りを全く見せなかった |
現在の年齢 | 37歳 |
当時の年齢 | 27歳 |
職業 | ホステス |
男性の年齢 | 32歳 |
男性の職業 | 建築業 |
私がいい人どまりの彼に会ったのは、今から10年ほど前です。はじめて夜のお仕事をはじめた時の、お店の常連さんでした。タイ人ママが経営している小さなスナックでした。良い表現ではありませんが、ママにお金の援助をしているように、当時は感じました。
夜のお仕事がはじめてで、しかもタイ人のママだったので、接客等で困ったことなどが多々ありましたが、彼が毎回お店に居てくれたので、緊張せずに知らぬ間に夜のお仕事にも慣れることができました。
いい人でした
その後、そのお店はやめて、もっと大きなクラブに通い始めた時も、私のわがままな誘いに快く応じてくれて、お店に慣れるまでは毎回同伴してくれたのも彼でした。
また、母が居酒屋を経営していたこともあり、彼は居酒屋にも足を運んでくれていたので、母も知っていたため、安心してそばに居られる存在になっていました。
夜の仕事で酔っ払って送迎の車待ちが苦痛だった時などは、電話をすれば迎えにも必ず来てくれました。お客さんを呼ばなければというプレッシャーに潰されそうな時は、毎回連絡してお店に来てもらっていました。
彼が飲みたいお酒ではなくて、私が飲みたいお酒を頼み、一緒に席についてくれている女の子には、快くお酒をご馳走もしてくれました。私がお店に居やすい環境を作ってくれていたのです。
呼べばすぐに来てくれる。なんでも買ってくれる。
仕事の時以外でも、休日にご飯を食べに行きたい時や、車で気晴らしにドライブに行きたい時、ストレスでお酒を飲みたい時なども、呼べは彼はすぐに来てくれていたのです。
遊びで終電を逃してしまった時も、頼めば深夜であろうと迎えに来てくれました。もちろん、お誕生日には、好きな時計や服を買ってくれたのも彼です。夜のお仕事で着るドレスも、彼が全て揃えてくれていたのです。
お兄ちゃんと言う感じ
彼との年齢差は5歳とそこまで離れていなかった点や、わがままを快く受け入れてくれていた点、一緒にいる時の私への態度で、私に好意を持てくれていたのは早い段階からわかっていましたが、何を求めてくることもなかったので、良いお兄ちゃんで関係はとまっていました。
気づかぬふりを、お互いにしていたのだと思います。彼がなぜ私にたいしてもっと積極的にアプローチしてこなかったのかはわかりません。今もその関係は続いています。
夜の仕事はやめましたが、何かあれば連絡すると快く駆けつけてくれます。大げさに言えば、部屋にゴキブリがでて、コマっている時などでも、すぐに来てくれます。今では、母はもちろんのこと、兄弟も彼を頼りにしているくらいです。
もってグイグイきてくれたら関係は進んでいたかも
もし、出会って早い段階で彼がぐいっとくる一言を私に言ってくれていたら、いい人どまりではなくて関係は進んでいたのかなと思います。
また、時には「できない」と反発してくれたり、わがままに対して怒ってくれていたら、男の人と見れていたと思います。全てを受け入れて「イエス」と答えてくれていたからこそ、いい人で終わってしまったと、今感じています。
私の感覚から述べると、少しくらい強引な態度や、キュンとくる出来事がないと、やはり男の人とは見ることができません。今後も、この関係は変わらないと思います。
今は、よき恋の相談相手
すでに男の人ではなくて、お兄ちゃんという存在になっているからです。おそらく彼も、私を今では女性ではなくて妹のように感じていることと思います。
理由は、気になる女性の話をしてくるようになったからです。前は、女性と出かけることすら私には隠していました。しかし、今は自分から話をしてくるようになったからです。
恋の相談というか、女性の気持ちについてなどのアドバイスを求めてもくるようになったからです。彼との関係はとても不思議です。しかし、この関係を維持して、この先何十年もそばで見守り、助け合えるような存在でいたいと思います。