現在の年齢 26
当時の年齢 24
職業 営業
女性の年齢 24
女性の職業 看護師

私がその女性と出会ったのは、いまからちょうど2年前の秋口ごろだった。大阪のミナミエリアの中心街ともいわれ、観光客も多く訪れる天王寺駅周辺でナンパをしていた時だった。

あまり調子が出ず、無視や簡単にあしらわれてしまうことが続いた中、ダメ元で話しかけた女性だ。

ナンパでラインをゲット

友達と待ち合わせをしていたということで、友達が来るまでカフェに行こうと誘ったが、すでに待っているということだったので、ラインだけ交換させてもらった。

女性の名前は、Sとしよう。その女性は看護師で、普段は全く出会いがないのか、ラインもしっかり返してくれて、レスポンスも早い。ナンパ師として10年ほど活動をしていた私だが、女性の反応も悪くなく感じた。

むしろ、連絡を返すたびに、徐々に気持ちが高まってきているのを感じたのだ。

とてもノリノリな女性

『Sちゃん、今日は夜勤なんやね。頑張ってるなぁ、えらい!応援してるよ!』

『ありがとう♪○○くんに応援されたら、頑張れる(ハートマーク)』

まだ、出会って1日しか経っていないのにも関わらず、『ハートマーク』をよく使い、私をキュンとさせたいかのような文章を送って来る。

男女を意識させる

『Sちゃん、今度デートしようよ!』

『え、いいの?いついつ?なにする?(ハートマーク)』

『じゃあ来週、この前行きたかったカフェいって、カラオケいって、飲みに行こう♪』

『やった、楽しみ(ハートマーク)やっとデートできる(ハートマーク)』

とても反応はよかった。カフェにいって久しぶりの再会で起こりがちな緊張をほぐし、ここで一気に心を開かせ、距離を縮めていく。そして、カラオケという個室空間を利用して、男女の関係を意識させる。

一旦お酒を挟んだ後、そのまま夜の街に消えていく…というのが、私が当初立てていた計画だった。

反応がいいので調子に乗って欲求をぶつける

しかし、これだけ反応がよければ、その工程と理性が飛んでしまい、調子に乗って相手に自分の欲求をぶつけてしまいたくなるもの。メールで事前に布石を打っておけば、当日の成約率は急激にアップする。

ただし、やり過ぎると、相手は自分に警戒し、離れてしまうのである。

『俺も、デートできるの楽しみやわ(ハートマーク)やっと会えるしね♪』

『○○くんも楽しみにしてくれてるの?めっちゃ嬉しい(ハートマーク)』

『もちろん、Sちゃんのこと可愛いなぁと思ったから、声かけたんやで?』

『嬉しい…私なんかでよければ、いつでも私は会いたい(ハートマーク)』

もう、ここまで来ると、確率が確信に変わっていた。当日、私は彼女と男女の関係になる。そう思うと、そういった関係に長らくなっていなかったからか、だんだん気持ちが高ぶってきた。

イケル、イケル気がする

まだ会うまでに1週間もあるのに、高まるそれを抑えられなくなっていた自分には、まだ気づいていなかった。

『俺もはやく会いたいなぁ、これデートやんな?じゃあ手繋ごうかな(ハートマーク)』

『え~、恥ずかしいけど…いいよ(ハートマーク)』

『じゃあそうしよう♪カラオケまでいくと、くっついてしまうかもしれんけどな♪』

『そんなん、緊張してやばい(ハートマーク)』

『可愛いなぁ、早くSちゃんに彼女になってほしいって願望強すぎて、襲ったらごめんな(ハートマーク)』

『えー、それはだめやで(ハートマーク)』

こう言ったときの女性の『だめ』ほど頼りないものはない。形式上言っているだけの場合が非常に高い。ここまでくると、私の中で失敗する可能性なんて、微塵も感じていなかった。

下ネタ連発で撃沈

そして、このラインを打っているときに、だんだん興奮してきて、下ネタを連続投下してしまったのである。

『Sちゃん、最後にそういうことしたの、いつ?』

『え~、わからないなぁ(汗)』

『そかそか、そういうことするのは好き?♪』

『好きな人とやったら、好きかな!』

『なるほどね、じゃあ俺と当日するっていうことやな♪』

『え~、そこまでは言ってないよ~(汗)』

『いいやん、しようよ、Sちゃんとしたいねん♪』

『いやぁ、それはちょっとなぁ…まだ付き合ってないし…』

直接対面であれば、こんな理由もスルリと交わせる自信がある。

下心を出しすぎて、既読無視される

ただ、実際にデートしている場ではなく、ただラインを通じて話してしまっているせいで、相手にいつでも逃げられる状況を作ってしまっていた。

それでも、男女の関係になれるという確信を持ってしまった私の下心にブレーキは効かず、結局この後の返事が来ることはなかった。念のため、約束していた日の3日前に再度連絡をしてみたが、既読のみで、当然返事が返って来ることはなかった。

既読無視されたものの、結局自分が下心を見せすぎたせいで、女性が警戒した、という話だったので、その女性に対して何か不満を持つことはなかった。一番感じたのは、なぜ下心を制御できなかったのだろうという後悔だけである。

ラインでは、恋人気分までが鉄則

このことから得た教訓というのは、『ラインで作る関係性の最上は恋人気分まで』ということである。男女の関係、つまり体の関係というのは、本来恋人同士が行うという認識が一般的である。

なので、その関係をつくるまでに、『恋人関係になる』ということが前提としてあるのだ。

そこを飛ばして、体の関係を持つことは可能ではあるが、それをライン上で確約させるのは、極めてリスクがある。実際こうして、彼女はそれを拒み、既読無視をしたのだから。

あと一歩のところで止めるのが大切

今後、遊び相手に既読無視をされず、最上の関係を持つための方法としては、上記と同じく『恋人気分まで』にとどめておくことである。

恋人気分も、簡単に作れるものではない。ただ、一度作ってしまえば、基本的に依存体質が多い女性は、どんどん自分にはまり込んでいく。

ただし、一歩先の関係性をつくるために踏み込むと、警戒されて離れてしまう。そのさじ加減を持つことが、既読無視をされないためのルールだとも言える。

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