【コリドー街】客室乗務員と証券マンが出会う街

大学時代からの友人と夜に食事の約束をし、銀座に待ち合わせてコリドー街の方に行きました。その日は金曜の夜ということもあり、街は会社員らしき人達でにぎわっていました。

私と友人は予め予約を入れていた韓国料理屋（ボクデン銀座店）さんへ行き、仕事や恋愛の話しを楽しみながら食事をしました。２２時ぐらいまでそのお店にいましたが、そろそろ出ようかという話になりお会計を済ませました。

コリドー街は２２時でも凄い人

お店を出ると２、３時間ほど前に来た時のコリドー街よりもさらに人通りが多くなっていました。友人と軽くもう１軒飲んでから帰ろうか、という話になり１軒目の近くにあったヴァプールというフレンチ系の立ち飲みバルに行きました。

お店自体は小規模な所でしたが、夏だったのでオープンテラスで飲むようなカジュアルなスタイルで、外国人のお客さんも何人か見かけました。

そして、飲み物を注文してからテーブルに着こうとした時、「ここ空いてますよ」と２０代後半～３０代前半ぐらいの会社員風の男性に声を掛けられました。

友人と目を合わせ、どうする？と言わんばかりに周りを見渡すと空いているテーブルはすでになさそうだったので、「ありがとうございます」と言ってその男性に誘導された席に一先ず飲み物を置かせてもらいました。

その男性も二人組で飲んでいたようで、「二人で飲んでいたんですか？」と聞かれ、ちょっと面倒臭いかもと思いながらも私も友人も職業柄サービス業をしていたので普段外で見せる顔でにこにこと上手く交わしていました。

すると、私達に「じゃあとりあえず乾杯しようか」とよく分からないノリで乾杯をした後、何故か自己紹介をしようという合コン風の流れになりました。

私と友人は当時２6歳で、男性側は２８歳と３１歳で外資系証券会社の先輩後輩の関係ということでした。

失礼ながらイケメンではありませんでしたが、ソフトマッチョの体型に彼らのスーツの着こなしや身に着けているものが割と派手な印象だったので証券マンと聞いて納得でした。

こちら側の職業を聞かれましたが、まだ警戒心があったのですぐには答えませんでした。「わかった、化粧品会社でしょ？」と言われましたが見事にはずれ、もう言ってもいいかなという友人でアイコンタクトをとり某航空会社の客室乗務員をしているということを明かしました。

それをきっかけに、出張でよく飛行機を利用するという話からお互いに海外の話しで意気投合し、気が付くと２３時過ぎになっていました。

友人とそろそろ帰ろうかということで、「すみません、帰ります」と言うとせっかくだからまた４人で飲もうという話になり、ラインを交換しました。

男性二人ももう帰るということで、自然と２：２に分かれて歩きながら銀座駅まで一緒に向かいました。もしやこれはお持ち帰りをする作戦なのではないかと勘繰ってしまいましたが、駅できちんと別れ無事に帰宅しました。

正直初めの彼らの印象は遊んでいそうという印象でしたが、話していていつの間にか私達も彼らとの会話に楽しんでいました。

その2週間後ほどに、４人でバーベキューに行くことになり仲良しグループのような雰囲気で楽しみました。その日を境に３１歳の先輩証券マンの方から個別にラインが来るようになりました。

先輩証券マンは身長１７０cmほどで決して高身長とは言えませんが、学生時代にアメフトをやっていたということもあり、ぱっと見３０代には見えない爽やかな感じの方でした。後日、デートに誘われ横浜の方までドライブに行きました。

今思うと、時折見せる彼のレディファーストな優しい振る舞いにドキッとしながら少しずつ惹かれていったんだと思います。彼のアプローチに押されそれから2年ほど経った今でもお付き合いが続いています。