私は女性で、現在37歳の専業主婦です。初めての婚活パーティーに行ったのはたしか28歳の時で、当時の職業は歯科衛生士でした。そこで出会った数多くの人は、遠い昔の話なので全く覚えていません。
・・・と思いきや、その中の数名は、今でもかなり鮮明に思い出せてしまいます。中々灰汁の強いというか、個性の強い方が多かったのが印象的です。
女性は20代、男性は年収800万円以上限定の婚活パーティーに参加
それも、私の参加した婚活パーティーは、女性は20代限定、男性は年収800万円以上という規定があったからかもしれません。
その当時はもうバブルも弾けて早うん十年経っています。男性に年収800万円以上求めるなんて強気じゃない?と思われるかもしれません。
なのですが、当時はリーマンショックが起こる前で、またプチバブルの兆しがあったというか、バブルとはいかなくても今よりは確実にみんなお金に余裕があったと思います。
そして心に余裕もあったと思います。私もこの約1年後の2008年だったら、この婚活パーティーに参加しようとは思わなかったかもしれません。20代もぎりぎりですし。
参加した婚活パーティーの名称は、そのまま「女性は20台限定、男性は年収800万円以上限定お見合いパーティー」だったと思います。
今思えば、かなり強気な気持ちだった
その会社の主催では、他に「女性は20代前半限定、年収1000万円以上限定」、「女性はモデルやタレントの卵限定、男性は医者か弁護士限定」など、今思うととても強気なコンセプトが多かったです。
実際女性側は年齢確認のみで、身分証の提出などはありませんでした。男性側はわかりませんが、源泉徴収票などの提出はおそらくなかったと思います。
なので、今思えば言ったもの勝ちなのですが、当時は自分がどこのレベルなら参加しても恥ずかしくないかを真剣に考えていました。
でも、その結果いくら20代限定にうそはないと言っても、年収800万円以上をしれっと選べるあたり今より強気だったとは思います。
当時はサクラのバイトをしていた
しかし、男性の職種による年収も、今より800万円以上を超えることが易しかったように思います。その頃の婚活パーティーでは、女性は無料、男性の参加費が5000円程度のものが主流でした。
しかし、この婚活パーティーは女性の参加費が3000円かかり、男性側も15000円程度かかる少しリッチめな婚活パーティーでした。
・・・そこでもう一つ補足があるのですが、その時私はサクラのバイトをしていたのです。
20代後半にもなって婚活パーティーでサクラのバイトなんてせずに、しっかり相手を探したほうが良いよ!と当時の私にいってやりたいですが、そのときは日給5000円に惹かれて参加してしまいました。
今ならサクラなんてまったく必要ないと思うのですが、当時は女性のほうが人数が足りないことが多く、そんなサクラのバイトも需要があったのです。
サクラという言葉にドキドキ!実は褒め言葉だと後で知る
そしていよいよ参加した婚活パーティーでは、できるだけ声を掛けられやすい雰囲気を作ったり、出来れば自分から男性に声を掛けるといったサクラとしての任務を真面目に果たそうと意気込んでおりました。
もちろん本当に素敵な人がいたらラッキーという気持ちももちろん持ち合わせていたので、笑顔は絶やしませんでした。
正直だれからも声を掛けられないのも辛い・・・・サクラ失格だし恥ずかしいとも思っていました。(なので男性は取りあえず誰にでも声を掛けるべきだと思いますよ。)
しかし、そんな心配は無用で、開始5分もしない内にちょっと軽そうな、良く言えば場慣れした男性に声をかけてもらえました(初めての参加なのでまだ低姿勢です)。
そこで、「君サクラでしょ~」と言われて一瞬ぎくりとしたのですが、後で聞いたところによると、それは女の子を褒めるための常套手段だそうです。(サクラの女の子は可愛いこが多いので)。
しかしそんなことは全く知らないので、必死にその場を取り作って逃げ出しました。バレたらバイト代がもらえないのではと思ったので。
全員がサクラではないと思うが可愛い子が沢山いた!反対に男性はダメダメでした
その後も順調に声をかけられたのですが、男性側も年齢制限は確かあったよね?と思うくらい老けて見える人や、スキンシップを間違えている(肩などにべたべた触れてくるのに、すぐ「ごめんね!!!」と大げさに謝る確信犯)男性です。
他には、せめて会社行くスーツで来ればいいのにと思うくらい私服がイケてないなど世の中のイケてないを凝縮した人たちを沢山見ました。
女性が全員サクラだとは思わないのですが、世の中に可愛い女性はいてもカッコいい男性っていないのかな?と思った初めての婚活パーティーでした。たぶん、自分の参加したパーティーの需要と供給が間違っていたのだと思いました。