これは私の親友でもあり、4歳年上の先輩でもある人の話です。現在は49歳。奥様は38歳です。年の差が11歳ありますがとてもすてきなご夫婦です。お子様も3歳の女の子がいます。その友人は、話下手と言うよりも寧ろ、話がうまいですし、ユーモアもあります。
容姿も洋服は気にしないタイプなので、おしゃれとは言いませんが、意外とハンサムな方だと思います。なので結婚出来ないと言うよりも、しなかった方なのかも知れないと思っていたのですが、女性と話すのだけは苦手なのです。
それを知ったのは、女性がいる飲み屋に行った時に、本当に無口になり、尋常ではない汗をかいていました。同性の中では、あれだけユーモアに流暢に話せる友人が、なぜ相手が女性なだけで、こうも話せなくなってしまうのかと不思議なくらいでした。
これでは、仮に縁があっても、結婚はおろかお付き合いも出来ないなと思っていました。しかし、今は幸せな家庭を気づいています。
結婚相談所を介して会っても2回目がない!理由は40代だから?
私は、あれだけ女性が苦手な友人の事が気になり、結婚をしたお相手にものすごく興味を抱き、新婚ですが、友人のご自宅へ遊びに行く事にしました。私はお酒の力も借りながら、友人のどこに惚れたのかを聞いてみました。
すると、友人は5年前の44歳の時に数十万円を払って、結婚相談所の千葉のマリアーヌ・ラシュレへ登録していたのです。しかし、友人は女性の前では、ダメなタイプでしたので、1回はお食事出来ても、2回目はない状態が続いていたそうです。
自分の性格もそうですが、そこに輪を掛ける様に44歳と言う年齢もあったので、結婚の確率としては、絶望的だったと思いました。
会っても続かないという思いから紹介をスルー!しかし、何度も連絡がくるので1度会うことにしたが、本人は来なかったのだが・・
だからこそ、大金を払って最後の砦とすがった結婚相談所でも、成就されずじまいと、もう半ば諦めていた時に、結婚相談所を介してメールが来たそうです。
友人はどうせ会っても続かないだろうと思い、スルーしていたそうです。しかし、2度、3度と来ていた連絡にスルーは失礼だろうと会って、その気はない事をお伝えしようと会う約束をしたそうです。
そして会う当日、中々、彼女は来ませんでした。やはりと完全に女性不信だった友人が帰ろうとした時、彼女らしき人が現れました。しかし、連絡を取った彼女ではなく、彼女の妹だったのです。
その彼女の妹はとても良い方で聞くと、今日来るはずの彼女は、体調が悪く行けないので妹に行かせたと言う事でした。
しかし、友人はどうせ会うのは最後だろうという思いと、わざわざ妹さんを来させた人柄と来てくれた妹に対して、会った事はないのですが、お見舞いにだけ行かせて下さいと妹にお話をし、妹はそんな友人の人柄を信用し、一緒に家へ行く事を承諾してくれました。
顔も知らない女性のもとへお見舞いに行く!そんな人柄に感銘を受けた
顔も名前も知らない彼女の家へお見舞いと言う不思議な体験。そこには寝ている33歳の彼女がいました。友人は挨拶だけ来ましたと、果物を置き土産に帰ろうとした時、彼女の方から、また会ってくれますかと言う言葉が、私の友人へ。
友人は分けも解らず、はいと返事をして、次の会う約束をして、彼女の家を後にしました。そして、2度の会う約束の場所に彼女は来ました。
そして、先日の病気の話で意気投合。彼女は先輩の口下手とか言う表面な部分よりも、その先の人柄に感銘を受けた様でした。表面はいくらでもカモフラージュできます。
しかし、内面は、どんなにカモフラージュしても、いざと言う時に人間性が出てしまうものです。そういう友人の知らなくても、会って誠意を持って話そうと言う人柄が、彼女の心を動かしたそうです。
表面上ではない内面に惚れた2人!世界で一番純粋な夫婦をみているようでした
その彼女もそんな表面上での男性に裏切られた過去を持っていたと言う事でした。
私はそんな友人の夫婦関係を見た時に、夫婦はお互いにないピースを埋めようと惹かれ合うのかも知れないですし、そういう部分に惚れて結婚した方は、そう簡単に別れないだろうなと感じました。
44歳の友人の結婚式で、この素敵な彼女と出会う為に、今までのダメな女性経験があったのだと思うと、泣いてしまいました。私は世界で一番、純粋な44歳の夫婦を見ているのかも知れません。