今年で結婚12年目を迎える私たち夫婦は、中学からの同級生で、2人とも41歳です。私は現在、フリーライター兼主夫をしていて、妻は一般企業で事務職として働いています。
長い結婚生活では色々な出来事がありましたが、今でも中学時代に付き合っていた時と同じくらいラブラブな関係が続いています。もちろん、何度か別れ話が出たことはありますし、お互い別の人のことを好きになりかけたこともありましたが、結局2人で居るのが一番落ち着くようで、切っても切り離せない関係になったのです。
知り合いからもよく「おしどり夫婦」と言われたり、「中学からの付き合いだなんて理想的!」などと羨ましがられることがありますが、夫婦円満の秘訣は、「相手のことを尊重すること」、そして「十分なコミュニケーションを取ること」だと考えています。
価値観なんか違って当たり前!それよりも違いを楽しむほうが大切
最近は、離婚してしまうカップルが増えているようですが、価値観の違いが離婚の原因だという方が多いような気がします。もちろん、2人にとって夫婦生活が苦痛以外の何物でもなくなったとしたら、別れを選択するものアリだとは思います。
ただ、私たちがよく口にするのは、「価値観なんて違って当然。それよりもお互いの価値観を尊重することが大事。」ということです。
一緒に生活をし始めた頃は、洗濯物のたたみ方やご飯の食べ方一つでちょっとしたケンカをしたものです。そこには自分にとっての当たり前が存在していて、相手に自分の価値観を押し付けていたために言い争いになったのだと思います。
でも、相手にも自分にとっての当たり前があるので、どちらが正しいということはないのです。育ってきた環境も違いますし、価値観は違って当然です。夫婦として円満にやっていくには、むしろ価値観の違いを楽しむことが大事だと思うのです。
こんな考え方もあるのかと思えれば、それは相手を尊重しているということにつながり、同時に自分の考え方の幅も広がっていくことは間違いないはずです。
コミュニケーションをとって相手をより理解するように努める
それから、日頃からコミュニケーションを十分取ることも大事だと思います。私たちの場合、どんなに忙しくてもなるべく夕食は共にして、その日の出来事を話しあったり、ニュースやTV番組を見ながらあれこれ意見を言いあっています。
また、ケンカをした時は、できるだけ早めにゴメンと謝って、それから言いたいことをすべて伝えるようにして、出来るだけコミュニケーションをとるようにします。
ゴメンという一言は魔法のような言葉で、どんなに相手のことが憎くても一旦謝ってしまうと、不思議なことに気持ちが落ち着くのです。
そして最も大事なのが、こういうコミュニケーションをとるという、ルールのような事をきちんと、共有するということです。2人だけのルールを作っていくと、しだいに価値観も似てきますし、相手のことをより理解することができるようになります。
結婚して12年が経った今、妻と仲良く暮らしていられるのは、相手のことを思いやったり、コミュニケーションにより話に耳を傾けたりすることを意識してきたからだと思います。
きっと今後もケンカをする場面はあるとは思いますが、そういう時間を経て相手のことを理解していくのが夫婦というものだと考えています。