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私は51歳専業主婦、旦那は54歳会社員の夫婦です。もう結婚して24年で、順調にいけば来年が銀婚式です。しかし結婚してから10年ほどは、ほぼ毎週のように喧嘩をし、そしてその都度ではありませんが、3回に1回は「離婚話」まで出ているような、かなりきわどく危機のなかでやってきた夫婦です。

しかし、お互いに40歳を過ぎたこりから喧嘩をすることは非常に少なくなり、穏やかに日々を過ごせるようになりました。特にそのために何かが劇的に変わったわけではありませんが、コミュニケーションの仕方が以下のように変わったことと、そのように努力したことが、あるいは夫婦円満「になった」秘訣かもしれません。

その秘訣には3つの事があるのですが、順を追って説明していきたいと思います。

1、「相手を非難しない」無限ループが始まる前に喧嘩をしない努力をする

だいたいの喧嘩は、一方が相手を非難する、非難されたほうが言い返す、言い返されたので腹が立ってさらに非難する、という「非難のループ」が回り始めて起こります。

非難のきっかけはどの夫婦も同じかもしれませんが、非常に他愛ないことが多いです。その中で1番なのは「口のきき方」。「口のきき方」・・・、まるで小学生ですね。自分でも呆れます。

でもそれが非難のループの最初のひと巻になるのですが、具体的には、旦那が私に「言い方がきつい」ということを言うことから始まります。というのも、旦那は関西生まれで、私は生粋の関東人なのですが、その旦那の問いかけなどに私が「普通に」答えると、「なんでそんな冷たい言い方するの!」と怒るのです。

こちらとしては普通の言い方のつもりで、生まれてから何十年このしゃべり方なので、「そんなことはない」と否定し、相手はそれをまた否定し返し、だんだんとお互いの否定の仕方がきつくなっていって、「バーン」と爆発する感じです。

私(妻)の感情としては、「なんでこんなことで、<からむんだ?>」というところですし、旦那も旦那で「何で自分にとっての嫌な話し方を<あえて>いうの?」ということだと思います。いずれにしても、非難のループであると同時に、永遠に平行線のループです。

喧嘩になって修復する苦労を考え、我慢して喧嘩にしない

「関東弁」と「関西弁」の差というが溝です。これはどちらが悪いということではないと思いますが、まず私が、旦那が「きつい言い方をされた」と言ってきたときに「それは確かに旦那としてはきつい言い方をされたと思って、嫌なんだろうな」ということを受け止めることが大切だと思います。

それでループがぐるぐるとまわり始める前に止めることができるはずです。そして、これは旦那がしてくれれば、ということになりますが、そもそも、関東の言葉はきつく聞こえるようにできているのだから、それはそれとして受け流してほしい、そうすれば無駄な喧嘩はしなくて済む、とも思いますが、これは難しいかもしれません。

いずれにしても、たかが「いいやんか」と「いいじゃん」の問題です。お互いに良好なコミュニケーションをとるということが一番大切なことなので、そこを起点に考えていけば、こういう問題は怒らないと思います。

ですので、そのような事態にならないためには、よほどのことがない限り、自分の気に沿わないことがあっても相手を非難しないで、ぐっと我慢することが重要だと思います。

それに、非難する内容もあとで思い起こせば、それほど本質的に重要ではなく、自分の好みに合わない、というぐらいのことだと気づいたりします。好みは大切ですが、それを守って喧嘩になって、後で修復する、というストレスよりは、好みを曲げる方が、トータルで言えばメリットがあると思います。

2、「アイメッセージ」もし非難されても、怒る前に気持ちを伝える

そしてもう一つは、それでも相手の問題点を指摘したい場合は、「アイメッセージ」で伝える、ということです。この「アイメッセージ」とは、「アイ」イコール「自分」という意味で、仕事で心理学をかじった時に知ったコミュニケーションの取り方です。

具体的には、たとえば相手が嫌なことをした場合は、その内容を「なんでこういうことするんだ!」と非難せずに、「そういうことをすると俺は本当に悲しいんだよね」というように、「自分がそれによって悲しむ、あるいはつらい」というような「自分がどういう感情を持つのか」ということを伝えることです。

たとえば、私にとって嫌な言い方とは、「あなたの言葉はきつい」という非難です。それはたとえてみれば、普通に機嫌よく歩いていたら、横町からできてきた犬にいきなりかまれたような気分です。

だからそれに対して非難の応酬という形を取ってしまうのですが、そういう対応ではなく「私としては普通にしゃべっているつもりなのに、言い方がきついと非難されると、私の人格を否定されたような気がして悲しいんだよね。そういう言い方をやめてくれると本当にうれしいんだけどなあ」という言い方をすれば喧嘩にはならないと思います。

相手に気持ちを伝える事で、自分の気持ちが理解されて問題解決の糸口になる

逆に旦那の立場で言えば、私の言い方がきついと思ったら、それを非難するのではなく「そういう言い方をされると、きつく非難をされているような気分になって、悲しいからやめてくれない?」という言い方をすれば喧嘩にはならないと思います。

このコミュニケーションの取り方をすると、非難されたという印象を持たずに「相手が悲しんでいる行為をしているから止めよう」と思ってくれます。

そういう言い方を心理学では「アイメッセージ」というのですが、いずれにしても、夫婦がお互いにそういうアイメッセージを基本に、相手に受け入れやすい話し方をすれば、本当に消耗するだけの、非難のループには陥らないと思います。

3、「感謝」感謝されると気持ちがいいので、好みの行動をとってくれるようになる

そして最後に、「自分の思う通りの行動を、とってくれていた時には思い切り感謝する」する、ということです。たとえば朝起きたときに、先に相手が起きていて、リビングを暖かくしてくれていた時には「朝起きてリビングが暖かいと本当に本当に気持ちがいいよ、ありがとう!」ということです。

相手は感謝されたのでいい気持ちですし、また感謝されようと次回も同じ行動をとってくれるようになります。それを繰り返すうちに、相手は「好みの行動をとるようになる」のです。

以上がこの24年で、夫婦が喧嘩をせず円満に過ごせるようになったコミュニケーションの取り方です。参考になれば幸いです。