現在私は51歳で、アパレル系の会社で財務課に勤務しています。大学を卒業してからずっと同じ会社に勤務しています。私は30歳で結婚しましたが、同じ会社に勤務していた女性を数年かけて口説き落とす事に成功しました。
同じ会社といっても、自社ビル内で、私は5階のフロアで、彼女は7階のフロアで仕事していました。だから、ほとんど顔を合わさない日もあり、もちろん会話なんてしようがありませんでした。
彼女は海外営業部に勤務していました。英語が得意だったからです。年齢は私よりも三歳下で、彼女が大学を卒業して入社したその日に一目ぼれしました。きれいで、華がありました。
私だけがそう思ったわけではなく、同じ会社の男性社員のなかで、彼女に恋した人は多かったと思います。
彼女を落とす為に一日の行動をチェック
当時、私には恋人がいました。その恋人とは2年付き合っていました。しかし、そのまま結婚するイメージがどうしても湧かずに、別れたいと思っていました。
そんなときに彼女が入社してきて、一気に気持ちが彼女に傾き、落としたいと思いました。私は高校生の頃に女性と初めて付き合って以来、6人の女性と交際しました。別れるときは、振ったり振られたり、半々ぐらいです。
好きになったら、積極的に話しかけて楽しく会話をして、ある程度仲良くなったら、告白します。しかし、新人の彼女にはなかなか話しかける機会が訪れませんでした。
それで私は考えました。彼女の一日の行動をチェックしたのです。それとなく社内で情報を集めました。
何時何分頃に出社するか。通勤の方法は? 住まいは? お昼は弁当か、会社近くの店でランチか。退社の時刻は? 残業はするのか。会社内で親しい友人は? 彼女に関わることならなんでも知りたいと思いました。
落とす会話をお笑いに徹した!ツボが似ていたのがお笑い系を選んだ理由
結果、通勤は私が利用している電車の路線と同じでした。時間は私の方が一本遅かったので、一本早くして、電車で彼女と会って、話しかけてみました。
最初は、迷惑そうな雰囲気もありましたが、連日続くうちに、それなりに話せるようになりました。とは言え、会話できるのは10分ほどの時間です。深い話はなかなかできずせん。
でも、諦めずにその日その日、会ったら話すネタを考えておいて、飽きられない努力をしました。落とす為に、お笑い系の会話を多くしました。瞬間的に笑わせるのはわりと得意でした。
テレビだと、お笑い番組をよく見ます。彼女も結構、お笑い系の番組を見る人で、話があいました。また笑いのツボも似ていて、落とす会話として選んだのは、それが大きかったです。もしも笑いのツボが違う人だったら、長続きはしなかったように思えます。
無理な口説きはしない!長続きする事を目指した
それで朝から打ち解けて、笑顔になっていきました。彼女の笑顔を引き出すことが、最も接近できる方法と思ったからです。
また、自分の不得意なことは、長続きしません。できる範囲で、精一杯努力するスタンスをとりました。無理をして口説いても、なかなかモノにならないと思っていましたから。
朝の電車だけでなく、時々帰りの電車も同じになりました。帰りの電車でも会話はお笑い系に徹しました。軽いノリで通すことが、私の癖というか、照れを隠す方法なのです。
真剣に真面目な口説き方をして落とそうとすると、自分で照れてしまって、うまく話せなくなるのです。しかし、延々軽いノリで通しても、彼女を本当に落とすことはできません。
時間をかけたおかげで彼女から誘いが来た
お笑いの会話を通して、そのなかにピリリと本気の気持ちを入れて行く、それができれば落とす作戦としては成功と思っていました。しかしなかなかスムーズに行きません。照れがどうしても邪魔をするからです。
それでも、1年ほど経った頃にようやく、その機が訪れました。彼女のほうから、誘いが入ったのです。お笑いの舞台を観に行きたいのだけど、一緒に行ってくれるかなと。願ってもないことです。
予想していなかった展開に私は心底躍りあがるほど嬉しかったものです。地道に努力してお笑いに徹したことが功を奏したのです。諦めないで、思い続けていれば、結果はついてくる、そう信じています。