私は現在30歳。都内の中小企業で営業をしています。これは私が当時20歳、大阪にいた大学1年生のときの話です。そのとき私は彼女はいませんでした。それまでも2人としかお付き合いはしたことがなく、大学に出て良い出会いがあるだろう!と期待していた11月頃のことでした。
同じ学部で顔は見たことある、という程度の女の子を友人から紹介してもらい仲良くなって、私たちは最終的にお付き合いを始めました。彼女は私の1つ下。(私が浪人をしていたため同学年で歳は1つ下でした。)背が高く肌も白くキレイで、モデルのような体形をした女の子でした。
大学生活で念願の彼女。私は「彼女が出来た」というそれだけで当時もう嬉しくてたまらなく、毎日メールで連絡をとり、学校で顔をあわせ時間をともにしていました。
彼女が実家暮らしだったため、会うときは基本的に外か私の部屋へ遊びに来ていました。また繁華街にもよくデートに行きました。
ペアリングをなくした?忘れてきただけかも!
付き合い始めて翌月、一大イベント、クリスマスです。私たちは勿論デートの予定をいれて美味しいスイーツを食べ、お互いのプレゼントにと、ペアリングを購入することにしました。
私自身初めてのペアリング。こういったカップルっぽいことがもう嬉しくて仕方ありませんでした。百貨店へ行き、大学生でも買えるようなカジュアルな、それでもキレイなブランドのペアリングを私たちは購入しました。とても幸せでした。
その翌月、私は成人式のために地元の鳥取へ帰省しました。勿論これ見よがしにペアリングを装着して。そして式当日。式場へ行く前にお手洗いに行こうと指輪を外しポッケに入れて(たつもり)からというもの、ペアリングがどこに行ったか分からなくなり、なくしてしまったんです。
どこへ行ったのだろう・・・。式場へ着けて行けないという不満はあったものの、なくしたのではなく、実家に忘れただけかも、どこかにはあるはずだ!という思いから、私はそのまま装着せず、探すことを後回しにして式場へ向かいました。
ペアリングを探すがでてこない!でも絶対あるはず
式は無事に終了し、お酒を飲むのもそれほど好きではない私は、すぐに自宅へと戻り、なくしたかもしれない、ペアリングの捜索に入りました。が、いっこうに見つかりません。
「あれ、どこいったのだろう・・・やっぱりなくしたのかな」と不安でしたが、実家には絶対にある!!そう思い、結局私はペアリングを探しきれぬまま地元を出て大阪へ戻りました。
彼女には素直に告白。なくしたのではなく、場所がわからなくなっただけ、絶対にある。家族に探してもらっている。少し待ってほしい。必ずあるはずだから。と。少しあきれながらも彼女は出てくるのを待ってくれました。
なくした事より、なくした後の対応が問題で振られる
しかし、一カ月二カ月経とうとも、実家からは全く出てきたの報告がありませんでした。実家ではカーペットを全てひっくり返してまで探してくれていたのですが、それでも出てこなかったです。
「おかしいな・・」と思いつつ、彼女から買ってもらった大事なリング。自分で代替品を買うのもどこか抵抗があり、特に対応をせぬまま3カ月くらい経過しました。
4月頭、私は彼女に振られました。原因は勿論ペアリング。なくした事より、なくした後の私の対応が気にいらなかったようです。代替品を買うことも出来ただろう。
もう一度、二人で買うのだって考えたけれど、その話は全くなかった、そしてもう一つ、決定的な事柄が、「指輪を買う前に、パソコンを購入した」ことです。
なくしたのは、しょうがない!でも気持ちや愛を感じないのは嫌だということを学んだ
私は当時、どうしても部屋にインターネットを繋ぎたく、どうしても欲しくてローンで10万円以上のデスクトップパソコンをローンで購入しました。この優先順位で彼女はぶち切れ、最終的に振られる結果となりました。
幼い当時の私は彼女の大事なものではなく、自分の大事なものを優先してしまっていたのです。今考えると、自分がなくした指輪のことを解決せぬまま、自分の欲の欲するままに大型の買い物をしたのは、バカだったなと思います。
付き合う以上、相手を配慮し、相手にとって大事なものはなんなのか。自分たち二人にとって大事なものはなんなのか。ここをしっかり認識したうえ大事にしていくというのは本当に重要なことなのだということを、私はこの別れをきっかけに学びました。
哀しい想いもありましたが、彼女には感謝しています。