38才、主婦です。わたしは25才のときに立ち飲みバー(スタンディングバー)で主人と出会い、交際10ヶ月でプロポーズされ結婚しました。主人は21才年上の59才です。出会いがあった時、わたしは小さな会社の事務員をしていましたが給与が月17万円と低く生活が苦しかったので週2日、立ち飲みバーでアルバイトをしていました。
主人とは、その立ち飲みバーに、たまたまふらっと来て以来常連になったお客さんのひとりとして出会いました。測定機器を扱う商社に勤務していて、ひとりでふらっときてビールやハイボール、ロングカクテルをきれいに飲んでサクッと帰る姿はスマートでした。
お酒が入っても自慢話にならず好印象!どんな話も面白おかしい
混んでくると1杯でやめて「またこんどゆっくりくるわ」と席を空けてくれるもの好印象でした。でもその時は絶対既婚者だと思っていたので、すてきだなと思いつつ、あくまでお客さんのひとりとしての出会いといった感じでした。
立ち飲みバーが空いているとき、暇なときは店長も交えていろんな楽しい話をしました。音楽や映画、演劇をはじめ幅広くいろんなことを知っていて、それをひけらかすのではなく、笑える事件的なエピソードや失敗談などを交えておもしろおかしく話してくれたり、こちらの話も興味深そうに聞いてくれます。
初めは礼儀正しくても、お酒が入るにつれ自慢話やつまらない話を一方的にまくしたてたり、何度も繰り返す人が意外と結構多いし、出会い目的がバレバレで話されるのも出会い厨かなと思って一歩ひいてしまいます。ですので、恋愛対象としてではなく純粋に男性として、人間的にすてきな人だなぁと感じはじめました、
出張帰りに大きなキャリーケースをひきながら立ち飲みバーに顔をだしてくれておみやげをくれたり、誕生日を店長に聞いてこっそりプレゼントをくれたりしたので、出会いが目的というより、純粋に可愛がってもらっているというのは、はっきりと感じ、素直に嬉しくてたまりませんでした。
恋愛対象かを聞かれる!可愛がってもらっていたので別格です
ある日、立ち飲みバーの開店準備中に店長から「○○さんってどう思う?」と聞かれたので、「いい人ですよね」とわざとそっけなく答えたら、「や、そうじゃなくて…恋愛対象としては?みたいな?」と言うので(珍しく変なことを言うなぁ)と思いつつ、「結婚してますもんね」と言ったら、「え、独身だよ!バツなし!」と言うので、「ええ!そうだったんですか!」と拍子抜けしてしまいました。
店長に正直に、「すごくステキだと思ってます、こんなこと言っちゃいけないのかもしれませんが他のお客さんとは何かが違うんですよね…ぶっちゃけ別格ですね」と答えたら、こんどは店長がそっけなく「フーン」と言い、それで会話が終わったので、(わたし、やっぱいけないことを言ってしまったんだろうか…こんどお店に来たら気まずいなぁ)と反省しました。
でも店長もおとななので、だからどうということはなくいままで通り変わらない態度で接してくれました。ある時、区内で物騒な事件が相次ぎました。
2人で帰るようになり1ヵ月!告白され交際
深夜に帰宅する女性を狙った性犯罪だったのですが、店長が「犯人が捕まるまで○○さんが送ってくれるって、お言葉に甘えちゃいな」と言うのです。
いつもよりちょっと遅めに来て、立ち飲みバーの閉店作業の間チビチビ飲みながら店長と話したりボーっとしたりして待っていてくれて、家の前まで送ってくれるという日がしばらく続きました。
送るのは店長の役目では?店長、面倒くさいのかな…っていうかなんか申し訳ないなぁ、と恐縮していたのですがやはり安心なのと、お店以外の場所でふたりっきりというシチュエーションに緊張しつつドキドキしました。
一ヶ月ほどして犯人が捕まり、(もう送ってもらえないんだ)と不謹慎にも残念に思っていたのですが、変わらず立ち飲みバーで飲んだ後は、送ってくれたんです。その夜、「年上でおじさんだけど…真剣に好きで大事にしたいと思ってるからお付き合いしてください。結婚前提で!」と告白されました。
不思議なものでその時、びっくりとかうれしいを通りこし(この人と結婚するんだ、しあわせになるんだ)と強烈に思い、「はい、ありがとうございます」と即答しました。
年上が好きだった!父の愛情を感じていなかったのが原因かも
もともと好きになるのは年上の人が多かったです。でも憧れ的なものがほとんどで、実際にお付き合いするのは同年代や2、3才年上ばかりでした。年上の人は告白しても「そういう風にみれない」とフラれたり、既婚者だったりして片思いというパターンばかりだったからです。
わたしは思春期あたりから父とうまく話せなくなり、父も不器用な性格なので一方的に叱りつけてきたり逆に無視してくる感じだったりして、こどもの頃のように素直に甘えられなくなってしまいました。
ファザコンというと父親離れできない、父親から溺愛された娘がなるというイメージがつよいですが、わたしの場合ははやくに父離れしすぎじゅうぶん甘えられなかったのでつい年上男性に惹かれてしまうのかもと自己分析しています。
両親を説得させるのが大変!でも真面目さが伝わりなんとか説得
交際してすぐに結婚の話はしていました。でもさすがに数ヶ月や半年というのは反感を買うだろうと待ちに待ってもまだ10ヶ月…。どちらともなく「結婚しかないね」「逆にしないのがありえないね」という流れだったので正式なプロポーズはなく、主人は「逆プロポーズされた」と言い張っています。
あいさつに来てくれたときは両親は猛反対、父は早々に外出してしまったほどです。わたしは遅くに生まれたこどもなので父と主人は年齢に開きがありますが、なんと母と同じ年なので当初は母もびっくりし父と共に反対していました。
でも、父抜きで何度か会ううちに人柄や真面目さが伝わり、何よりわたしが幸せそうな様子をみて、「もし反対し引き裂いて…年齢の近い人と結婚させてもいまほど幸せにはなれないかもね、母としてより同じ女性としてそう思えてきた」と許し応援してくれ、父を説得してくれたので結婚できました。
人たらし?人付き合いが上手なところも良い!嫌なところも、たいして気にならない
現在はお互いの家族も含めて、みんなとても自然でいい関係を築けていますが主人の人柄や力によるものはとてもおおきいです。というのもわたしは人付き合いがあまり上手ではないからです。
主人は逆で人付き合いが、人たらしかというくらい得意で上手、年齢が上なので人生経験や社会経験が多いので、素直に尊敬でき損得抜きでやさしく、一緒にいて安心できるところが大好きです。
大きな不満はありませんが、ひとつだけ不満といえば不満なのが、お互い読書のジャンルがまったく違うのですが、わたしには「おもしろいから読んで」と難しい本やジャンル違いの本をすすめてくるのに、わたしがすすめるものは絶対読んでくれないところです。でもさほどたいしたことではないので、ふだんはまったく気にしていません。