バスガイドと運転手はデキるのか？

高校卒業してすぐに、観光バスの会社に、バスガイドとして就職しました。バスガイドになろうと思った動機は、いろんな場所に行けるので、楽しそうだと思ったからです。

就職してすぐに思ったことは、私の考えは甘かったということでした。バスガイドの仕事は、日々勉強、暗記の毎日です。もちろん、体力も必要です。揺れるバスでお茶くみをしたり、足を踏ん張って立っていなければいけません。

体力、知力と応用、責任と、のしかかるものは大きいものでした。就職してすぐ、いろんな壁にぶつかりました。何度も泣くほどつらい経験をしました。

悩み相談は運転手にする事が多い

くじけそうになる時に、相談にのってくれるのは、一緒に勤務にあたる、バスの運転手さんが多かったです。特に、回送の仕事がある時や、泊りの仕事があると長い間一緒にいることになります。

そんななかで、いろいろ、こと細かく教えてくれる優しい運転手さんがいました。その人は、まじめで気が利いて、先輩からも、後輩からも好かれるいい運転手さんでした。もちろん、お客さんに対してもいつも親切で、笑顔がかわいい人でした。

お客さんがバスの車窓から見たいと思う建物などの横を通る時は、いつも、スピードを少し落としてゆっくりと走り、お客さんに見えやすいように気配りしていました。

もちろん、なんのお構いもなしに、通り過ぎる運転手さんもいましたので、いい人だなぁと思いました。ただいい人だったわけでもありません。

ちゃんと、だめなことはだめと言ってくれる人でした。背は少し低めでしたが、顔立ちは整っていて、笑顔がかわいいのだけど、いい人どまりなんです。

その人は、ウサギのミッフィーのキャラクターが好きで、たまたまその時、私も、ミッフィーにはまっていました。そのことがきっかけで仲良くなりました。

女は特別扱いして欲しい

ただ、その人はまじめだったので、未成年の私と恋に落ちることは、犯罪だと思うところがありました。

当時の私は、あんまり深く考えずに好意をもってくれる人からのお誘いを断ることはなく、逆に、好意をもってくれる人がいたら、恋愛感情がなくても二人で遊んだりしていました。

その人は、私のことが好きだったと思います。でも、本当に申し訳ないですが、いい人なんです、どうでも。要は、つまらない人なんです。

頼りになるようで、頼りにならない、いい人マニュアルがあるのなら、その人は、そのマニュアル通りの人なんです。ルールを守る、人に親切にする、当たり前だけど、なかなかできないことができる人なんです。

でも、みんなに対してそうなのです。やっぱり、自分にだけ特別扱いしてくれたり、自分にだけ優しくしてくれたり、自分にだけ叱ってくれたりするほうがいいです。

なんでも大概のことは断らない、断れない人なんです。そんな人はやっぱりいい人どまりなんです。絶対、手を出して来ないだうと思われる人なのです。

真面目すぎる運転手とは恋に落ちない！

少しくらい強引なところがあるほうがいいし、自分の前だけでは、甘えてくれたほうがいい。自分に自信がないのだと思います。その人は、みんなに言われてました。

いい人だよね～どうでも、と。これは、本人も言われて、笑っていましたが。結局、私は告白されることはありませんでしたが、私を諦めるためなのか、避けるようなしぐさをするようになりました。

でも、私はなんとも思っていないので、逆にからかって、どうしたの～とかおちょくってしまいました。ごめんなさい。まじめで、優しいことはいいことです。

ただ、好きな人に好きになってもらいたいのであれば、ギャップが必要だとおもいます。優しすぎて強引にいけない、自分なんて好かれるわけがないという自信のなさは、どうしても伝わってくるのです。

余談ですが、社内恋愛禁止法案を自分で作っていたところもありました。まじめすぎて、逆に今思えば、面白い人でしたね。