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私の現在進行形の恋愛、いや片思いかも知れません。私は還暦も過ぎて64歳になりました。定年退職もしております。今は日本の古典人形の販売店で出荷のアルバイトをしております。

会社は実務の人間は若いですが、実質の管理職はみんな還暦を過ぎ定年が迫っております。若いお嬢さんたちに囲まれて仕事は楽しいです。彼女は販売店の清掃のパートをしています。もう10年の勤続です。離婚して息子を二人引き取り、奨学金を使って二人の息子を大学まで行かせるそうです。

彼女は43歳です。とても若く見えます。例えるなら、トランジスターグラマーとでも言いましょうか・・。この言葉はもう死語ですね。還暦を過ぎた私には彼女が眩しく見えました。

彼女の体に興味を持つ!モーションをかけるがガードは固い

還暦を過ぎた自分が、彼女に最初に興味を持ったのは、不謹慎ですが、彼女の体が色っぽく見えたからです。恋愛感情とは違うかもしれません。でも積極的に話し掛けるという行動には出ませんでした。彼女と接近出来たのは偶然です。彼女が読んでいる本の話を昼休みにしたのです。

私もその本は読んでいました。「私が棄てた女」という本です。二人で本の話を夢中でしました。まるで十代の若者みたいでした。それからだと思います。お互いを意識して見るようになったのは。

私は昼休みは昼食の後は読書です。彼女は息子を育てる以外の何かを求めていたのだと思います。それは、恋愛なのか、それとも、、とにかく私の本に興味を示しました。面白い本があったら教えてください、いつも私に話し掛けるようになりました。

私も彼女の今の生活の事や、過去の離婚や恋愛の話、露骨に男性経験の質問をした事もあります。少しずつですが彼女は、還暦や年の差など関係なく、私に心を開いてくれるようになりました。

それとは逆に、私は彼女の体に興味を持ってしまいました。何気なく肉体的にモーションを掛けた事もあります。彼女のガードは堅いです。彼女は言いました。男は、もう、こりごり、だそうです。

趣味で演劇をしていますが、彼女と作品を作れたら素敵だと思うようになりました

それでも、私は彼女に聞いた事があります。男女の関係があるお付き合いはあるのですか?彼女は言いました。秘密。この一言に男は弱いのです。還暦を過ぎた私は彼女に惚れました。

恋愛に年の差を考えた事はありません。生きてゆく苦労が同じレベルだからです。彼女は清掃の他に居酒屋でバイトしています。仕事場が同じですから、毎日会えます。バレンタインのチョコも貰いました。

私が地域の仲間と活動している、アマチュア演劇の公演にも、彼女は母親と来てくれました。紹介もされました。私の作・演出の演劇です。彼女は面白かったと感想をくれました。

彼女もゼロから何かを創る作業に興味があるのです。私への興味もそれが影響していると思います。お互い素人ですから、何かを彼女と作れたら、どんなに素敵か考えるだけで胸がときめきます。これは純潔な恋愛感情なのでしょうか。

男女の関係に発展するのが怖い

彼女は、それの延長が男と女の関係に発展する事を恐れているのです。私だって彼女と何かを一緒にやりたい、そう思います。でも、私の中には不純なものがあります。彼女は知っているのです。

別に悪い事ではありません。ただ、今の生活に波風が起きるのが怖いのです。まわりから見たら、私たち二人は気が合うお友達に見えるでしょう。もちろん、現在はその通りの関係です。

彼女の本当の気持ちは分かりませんが、私は少しずつ自分の感情が彼女を求めているのを感じます。時として、体を想像の中で求めたりします。もちろん手も握った事もありません。

でも何とか自分の気持ちを、彼女に伝えたい気持ちはあります。これは恋愛なのでしょう。結婚は世界が異変でひっくり返ればあるかも知れません。今の二人は、今の二人で満足です。

純潔と不純を繰りかえす

この満足は熱量が低いのか、私が歳を取り過ぎているのか分かりません。男という言葉が遠のいてゆきますが、もう一度引き寄せたいものです。会社の建物は広いですから、裏の通路で彼女と会ってしまう事もあります。

私は、そっと彼女の髪に触れたりします。いつも片方しかしていないイヤリングを指で弾いた事もあります。彼女はいつも笑って性的な雰囲気をさらりと避けます。

20歳以上私が年上なのに、彼女の方が男性を扱うのが上手いです。私が情けないだけなのでしょう。私が積極的な行動をしたら、彼女は困るはずです。お酒の席にも何度か誘いましたが、彼女は避けます。

それでは、彼女に何かプレゼントを考えました。お店で扱っている布の人形を創って彼女に渡す事を。私は三か月掛けて人形を創りました。彼女は本当に喜んでくれました。

彼女から、お礼に布で出来たブックカバーを貰いました。まるで中学生か高校生の男女のお付き合いみたいです。毎日が、この純潔と不純の繰り返しの様な気がします。まだ私は中途半端な年齢だと思います。

素直とは一体何かを考えてしまう!共通点が二人を近づけた、これからどうなるのだろう

読み直している本があります。還暦を過ぎ、この年齢になると本当に理解出来るかも知れない。川端、谷崎、田山、永井、この四人の本が読みたいと思いました。でも、これは逃げです。現実から目を逸らしているのです。

自分に素直になれ、と人は言いますが、この年齢になると素直がどこにあるのか分からないのです。彼女も同じような事を言っていた事があります。息子が大人になったら、私はまた一人になってしまう。

この人間の最後の問題は、私と彼女に年齢の差に関係なく訪れた大問題です。その共通点が二人を近づけたのかも知れません。これからの事は二人にも分かりません。

望むのは、幸せに向かって欲しいという事です。スローな恋愛になると思います。自分でも自分がどこまで出来るか楽しみなのです。v