愛知県在住の30歳、現在は病院の事務職に就いています。今からお話しする体験は大学を卒業してすぐの22歳の頃でした。大学を卒業してすぐ、私は名古屋の会社で就職が決まり働くことになりました。
ただ初めの１か月は本社で研修があったので、東京都の御徒町駅にある本社で研修を受けていました。
研修が終わり最終日、すっかり仲良くなった同期と夜、研修の打ち上げをしようと飲み会とカラオケに行きました。居酒屋でお酒を飲み秋葉原駅を出てすぐのカラオケ屋に入り、みんなで楽しく歌っていました。
お酒が入りもよおした私は同期にトイレに行ってくると告げるとその階にあったトイレに向かいました。
【怖い】カラオケのトイレでナンパされいきなり腕をつかんできた
ちょっと飲みすぎたなと思いつつ、それでもいい気分でトイレに行くと、女子トイレのドアの前の少し離れたところで男が立っていました。
年は同い年くらいで、顔はほとんど覚えていませんが恰好良い感じの、細身の男だったと思います。そのカラオケは男女のトイレの階が別だったので何でここに男性がいるんだろうと不思議に思いました。
誰か待ってるのかなとその人の前を通り過ぎてトイレに入ろうとすると、「お酒飲んでるね」とナンパしてきました。私はナンパされたことに驚いて「え？」と聞き返しました。
すると、「たくさん飲んだ？」と更に聞かれました。戸惑いながら「はぁ、まぁ」と返すといきなり腕をつかんできます。私は怖くなって逃げようと腕を振り払おうとしましたが払えず、壁際に追い詰められてしまいました。
キスを迫られたのでとりあえずトイレに逃げ込む
「ねぇ、今からしようか」と言われ、恐怖と疑問符が頭の中を占めました。（しようかって何を？この人誰？）頭を縦に振ると取り返しの無いことになりそうだったので、首をとりあえず横に振ると、男は困ったように笑います。
そして、「じゃあチューは良い？」と聞いてきました。え？え？と言いながら、流石にチューはキスのことだと頭の中で変換できたものの何で私がこの人とキスするの？と思い首を振り続けました。
しかし掴んだ腕は離してくれず、泣きそうになりました。この場から離れなければと思い私が行った言葉は、「あ、あの、トイレ行きたいんですけど」でした。男は「うん」と言って手を離し、私はトイレに逃げ込みました。
トイレに入ってとりあえず用を足したものの、酔いは覚めてきて、冷静に考えるとトイレに来るより部屋に戻った方が良かったのではと思いました。
キスだけすれば解放してくれるんじゃないかと思いＯＫしてしまった
携帯電話もカラオケの部屋に置いてきてしまったし、誰か同期が来てくれないか願いましたがその気配もありません。たっぷり時間をかけて悩みましたがいつまでもトイレに入っているわけにも行かず、恐々とトイレのドアを開けました。すると先程の男はまだ立っていて、こっちに向かってきます。
ドアを閉めようとすると手で阻まれ、女子トイレの中に入ってこられました。完全に怖くなり固まった私に、男は「彼氏いるの？」と聞いてきました。
当時私には一つ年下の彼氏がいましたが、正直もう別れようと思い研修中もほとんど連絡を取っておらず、自然消滅を狙っている最中でした。
質問の意味が理解できるようになってきた頭で（私は今彼氏がいるんだろうか？）と無言で考えていると、「俺は彼女いないから寂しい。彼氏いないならチューしたい」と言われました。
私はやはりまだ酔っていたのか、キスだけすればここから離れられるんじゃないか？と思い、「チュ、チューだけ、なら…」と、口の中で呟くように言いました。
危険を感じた私は強く断った！すると解放してくれた。何もなくてよかった
すると男は「じゃあ部屋行こう」とトイレを出て私の腕をぐいぐいと引っ張ります。部屋に行ってキスだけで済む訳がないと危険を感じた私は必死に腕を振り抵抗しました。
「やっぱり、止めときます」と言うと、男は残念そうに「だめ？」と聞いてきました。「だ、だめです、だめです」私は何とかそれだけ言うと力の抜けた男の手から腕を抜き何とか部屋に帰りました。
一応同期には「変な男がいるからこの階のトイレは使わない方がいいよ」と伝えましたが、その後はしばらく震えが止まりませんでした。
今書いていて思うのは、もっと強引な男だったら部屋に連れていかれていたなとか、私もはっきりと断れよとか、色々反省すべき点はあります。正直私を気に入ったとかじゃなくて、誰でもいいんだよね、あぁいう人はなどイラっとする点もあります。
ですが、とりあえず何もなくて本当に良かったと思っています。
