現在36歳山口県在住の主婦です。関東交通が主催する「恋するバスコン」という観光バスツアーでの婚活パーティーの体験談をお話します。当時の私の年齢35歳静岡県で会社員をしていました。相手の年齢は39歳くらいで千葉県在住の自営業の方でした。
千葉県を朝出発したバスは、東京駅で東京からの参加者をピックアップし、横浜の大さん橋から出向するクルーズ船でケーキとお茶を楽しんだ後、赤レンガ倉庫でフリータイムというスケジュールでした。
観光バスツアーはバスの中が自己紹介タイム
人数的には20対20くらいだったでしょうか。私は東京駅からの参加組でした。年齢制限は女性が40歳まででしたが、30代半ばの私もかなり上の方で、見渡すと20代の若くてかわいい女性がたくさんいました。
「これは厳しい現場かなあ、今日は自分は選ばれないかもしれないなあ」と不安に思ったのを覚えています。
横浜へむかうバスの中では自己紹介タイムが設けられていました。プロフィールカードに自分のプロフィールを書いて待っていると、隣の席に順繰りに男性が座って自己紹介をするというシステムでした。時間は一人当たり3分くらいだったと思います。
苦手なタイプだったが普通に話をしたら興味をもたれた(泣
さて、その中に上記の自営業の男性がいらっしゃいまいた。見た目は中肉中背で髪の毛もふさふさで、ぱっと見はイケメンではないけれど不細工でもなく、普通に格好いい方でした。チェックのシャツにグレーのパーカーを重ね着していてラフな感じの方でした。
プロフィールカードを交換して話し始めると、私の年齢や職業などに興味を持ったようでした。明るくて乗りのいいタイプで、マシンガントークをどんどんすすめるという感じでしょうか。
実は、私、そういう方がとても苦手だったのです。どちらかというと落ち着いてゆったり話してくれる人がタイプだったので、「わあ、苦手なタイプかも」と最初に思いました。
けれど30代も半ばになれば、社交として苦手なタイプの方とも人見知りせずお話しくらいはできるじゃないですか。普通に話を進める私をみて彼はどうやら私に好感をもってしまったようでした。
3分の間になぜそこまで気にられたのか分かりませんが、彼は顔を近づけてきて話をします。マシンガントークでその距離なのでツバが顔にかかりそうで、私はよけいにドン引きでした。
しかもバスの中で窓際に女性が座るシステムだったので、逃げようにも逃げ場がありません。私は窓に張り付くようにその3分を終えました。
サービスエリアで苦手なタイプの男性に話しかけられる!フリータイムは一緒にと誘われたが嫌だった
途中のサービスエリアでトイレ休憩がありました。私はいっしょに参加していた同級生の女の子とトイレに行き、「自己紹介つかれたねー」などと話をしていました。
するとあの男性が私の姿を見つけて寄ってきました。「さっきはどうもー。ねえねえ、横浜でのフリータイム俺たちといっしょに過ごそうよ」と誘われました。
でもこのあとのスケジュールはまだ、もう一周バスの中で自己紹介、そしてメインのクルーザーでのティータイムが残っています。というか、まだすべては始まったばかりで、この段階でもうラストのフリータイムの相手を決定などできるわけがないという状況でした。
「ああ、どうですかねー」なんて言葉を濁し、私たちはバスへ逃げ込みました。気に入られたのは確かかもしれないけれど、ちょっと失礼なんじゃないかしらと思いました。
なんだか勘違いされた!婚活中は彼を避けるのが精一杯で集中できませんでした
そして横浜まで2周目の自己紹介でその人の順番がやってきました。さっきは途中から顔のアップでしたが、今回は3分の内の、はじめからぐっと顔を近づいて来られました。
もう、これが地獄でした。私はこらえきれず窓の方をむいてあいづちを打っていました。すると窓の外の横浜の街の隙間でぱーんと花火があがったんです。私は花火が好きなので嬉しくなってしまい、思わず振り返って「ねえ、いまの見た!?」とフランクに話しかけてしまいました。
その様子がまた彼のツボに入ってしまったようで、「ねえ、きみ、不思議ちゃん?天然ちゃんなの?」と指で頬っぺたをつんつんされました。しまったと思い、地獄のように長い3分を終えました。
その後のスケジュールでは彼を避けるのに精いっぱいで、婚活に集中できませんでした。