女性、現在36歳・主婦。当時の年齢34歳・会社員、25歳~50歳の男性が集まる婚活パーティーでした。TKKというバス会社が主催する「恋するバスコン 横浜で優雅にティークルーズ」というパーティーに参加しました。
30代も半ばの女ふたりで婚活パーティーに参加!いい人はいるかな
千葉から出発したバスが東京駅を経由して横浜へ。大さん橋から出港するクルーズ船に乗り込み、船の中でケーキとお茶をしつつそのあとフリータイムがありました。船が戻ってくるとさらに赤レンガ倉庫でフリータイムというスケジュールでした。
当時、私はバツイチで子供はいなかったのでなんとか早く次のパートナーを見つけたいと必死でした。職業柄平日は深夜まで仕事、土曜も出勤とあって普通のサラリーマンとはなかなか出会えない状況でした。そこで数々の婚活パーティーに参加していました。
バスツアーでの婚活は興味があったのですがなかなか一人での参加はハードルが高く、私は大学の同級生を誘いました。A子としておきます。
A子は長年付き合っていた彼氏と別れたばかりで、新しい彼氏ができたらいいなと思っているようでしたし、年齢も34歳だったので一緒に頑張って婚活しようよ!と私から彼女を誘いました。
彼女も「まあものの試しということで行ってもいいよ」と承諾してくれました。
めやくちゃやる気じゃないですか!婚活なれしていない人は疲れるかも
当日、東京駅で待ち合わせするとA子は紺色のワンピースに黄色のカーデガンを羽織り、完全に婚活仕様のいで立ちで現れました。なんだ、ヤル気まんまんじゃないのと私は思いました。
バスに乗り込むと早速自己紹介タイムになりました。20人くらいの男性が一定時間に隣に座ってはお話しをしました。
私はそれまで何回か婚活パーティーに参加していたので、こういったシステムに慣れていましたが、A子は初めてだったので疲れてしまっていないか心配で彼女の方をチラチラ見ていたのですが、楽しそうにお話ししているようだったので安心しました。
私達は落ち目じゃない!ちやほやされるのが嬉しかった
いざバスを降りて橋へ向かう途中、数名の男性が二人で歩く私とA子のもとへダッシュでやってきました。並んでる間もお話ししたいんだという熱意を感じ、私は嬉しくなりました。
だって、周りを見ると30代半ばの私たちは女性の中で最高齢とは言わないまでも結構上の方だったと思います。
20代前半とおぼしき女性もたくさんいたし、かわいい子もたくさんいて、正直このパーティーでは自分たちは落ち目の方だなあとがっかりしていたからです。
それなのに何人もの男性が私とA子の周りを取り囲みちやほやと話しかけてくれるではありませんか。離婚を経験した私には、男性がこうやってちやほやしてくれること自体本当にありがたかったのです。
ちやほやが疲れる!そこまでして彼氏はほしくない
ところがA子は違いました。大学の頃から可愛くてモテモテだった彼女は、この婚活パーティーでちやほやしてくれる男性に対しだんだんとテンションが下がっているようだったのです。
ティータイムでも私たちの座っている席にわざわざ目がけて来てくれて、一生懸命話しかけてくれているのに、通り一遍の返答ばかりして、会話が盛り上がらないのです。
フリータイムに入ったとき、私はA子に尋ねました。「疲れちゃった?気乗りしないの?いいなあって思う男性がいないの?」するとA子は「うん。疲れた。こんなことまでして彼氏欲しくないし、誰もタイプじゃない。そもそもがつがつした男は嫌い」「そっかあ」と私は溜息をつきました。
婚活への考え方が違っていた!フリータイムほ女ふたりで過ごしました
疲れてしまったのなら仕方がないと、私たちはそのあとのフリータイムも赤レンガ倉庫でのフリータイムも誘ってくれたり話しかけたりしてくれる男性を断って、女二人で過ごしました。
誰が悪いわけではないと思うのです。バスツアーの企画自体もとてもスムーズないい進行でしたし、男性たちも素敵な方がいらっしゃいました。
ただA子と私の婚活への意気込みがズレていたのです。私はこんなことで友達を失いたくなかったので、せっかくの婚活パーティーでしたがほとんど男性と話せないまま帰りました。
婚活は同じ気持ちの人と参加するべし
参加した男性からは、「フリータイムに、女二人でばかりいるならどうして参加したの?」と苦言を呈してきた方もいらっしゃいました。当然だと思います。
この体験で学んだのは、どんなに孤独でも友達と連れ立っては本気度が落ちるということです。婚活も結婚もひとそれぞれなのだなと思いました。