現在36歳の既婚女性、兼業主婦です。3歳上の技術職夫との間に、幼稚園児の子どもが一人います。主婦業の傍ら、在宅ワークにも従事しており、多忙ながらも楽しい日々を過ごしています。
子どものいる都合、私の周囲には40代の「素敵な旦那さん、素敵なお父さん」が目立ちます。そう言った方々と比べて、自分が今まで出会ってきた40代独身男性の特徴が浮き彫りになるようにも感じられます。
どうにもモテない、彼女ができない、結婚したいけど相手がいない…という方々には、ある共通点が垣間見られるように思えます。
その、私が感じる一番大きな特徴は、「自分の話にしか興味がない事」だと思います。会話をしていても、気が付けば私はひたすら相手の話を聞くばかりで、口を挟むようなこともできず、相槌しか打てなかった…というような男性が典型です。
普通の会話ができない40代男性！自己中なの？
わかりやすい例です。一時期、私は英会話教室に通っており、そのクラスメイトの40代独身男性と、ある日帰り道が一緒になりました。
初めは、「僕、引っ越してきたばかりであまりこの辺をよく知らないから、いい本屋さんがあったら教えて欲しいんだけど。」というとっかかりだったのです。
私も読書は好きでしたから、いくつか近所の書店名を挙げたのですが、彼は「あんなチェーン店なんてつまらないよ。僕が好きなのは専門性の高い〇〇とか××系統の店で…」と、話を持っていかれたのです。
その後は延々、自分の好きな本の話、各書店の傾向、古本屋に関する批評などが続きました。私は時折「あっ、それ私は知らないんですが…？」などと口を挟みました。
普通の会話なら、「ああ、それは～～みたいなもので…」と言う風に発展していきます。相手がいるからこその話の展開なのですが、この40代独身男性はこういった分岐を好みませんでした。
空気よめない？会話は演説じゃないよ
自分の話の腰を折るな、とばかりに「あ、じゃそれは自分で調べて見て。で、僕が言いたかったのは…」と、自分の『演説』に戻っていくのです。
こりゃたまらないな、と思いました。駅についてそそくさと別れを告げ、逃げるように帰りました。その際も彼の態度は「まだ、話し終わってないのに～…」という感じでしたが。
ご自分に自信があるのは、大変立派なことです。自分の意見をしっかりと持って、個性的な意見を述べたりすることはもちろん良い事です。
しかし、そこに会話相手がいた場合に、その存在をあくまで「聴衆」「聞き手」としか考えられないような人からは、自然に異性は離れていくだろうな…と考えられるのです。
言葉のやりとりがあるから楽しい！聞いてるだけではつまらない
例えばこういった方に食事に誘われたりしても、「きっと話を聞かされるだけで終わりだろう」というつまらなさが、ありありと想像できてしまいます。
私たち人間は、恋愛対象のその人の、『聴衆』になりたいのではありません。その人の世界の一部として、温かいやりとりを交互にしたい、そう思うから相手を愛しいと思えるようになるのではないかな、と思います。
初めから自分の世界を完全構築し、そこに「君の居場所は聞き役だよ、異存は一切受けないからそこの所よろしく」という風に切り口上の態度をとっている男性を、好ましく感じることはとても難しいと思えるのです。
ですから、例の男性の他、こういった性格の40代独身男性がひとりでいる…というのは私にはごく自然に思えてしまいました。
女性の意見を聞き尊重できなければ、関係も深まりません
当時独身だった私の他にも、彼は20代30代の女性クラスメイトに次々声をかけてはいたのですが、一緒の帰り道をリピートする人はいませんでした。私同様に「スピーチ喋り」ばかりしていたのかな、と察しました。
繰り返しますが、自分の意見を持っていることは本当にいいことなのです。ただそれを主張するばかりではなく、会話の相手の意見をもちゃんと聞き、尊重することができれば、気の合う女性と興味深いやり取りが始まるのではないかな、と思うのです。
