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私自身の話なのですが、ずっと独身で過ごしてきましたが、40を過ぎて1年後初めての結婚をしました。家内と出会ったのは私が40歳の時でした。彼女は38歳。私は会社員、彼女はパートでした。ちなみに彼女は一度離婚していました。

家内と出会ったのは共通の知り合いの紹介でした。といっても、特によくある「紹介したい人が居る」とかそういう話ではなく、たまたま用事があって出向いた知り合い宅に偶然にも彼女も遊びに来ていたというまったくの偶然としか言いようのない出会いでした。

それと後で発覚したことなのですが、実は彼女とはもっと前に出会うことになっていたのだと言うことが分かりとても驚きました。

価値観が一緒の人といる方が楽しい!合う方がいいのは当たり前

40歳まで結婚しなかったのは、気楽な生活が楽しかったり、このご時世家族を養っていくなどと言う大それた事に対してとても不安があったからです。

それよりなにより、本当の理由は今までの女性との交際において、あまり良い思いをしなかったと言うことです。

そんなことが積み重なりかなり結婚に対して消極的、というより懐疑的になっていました。なので、いざ結婚となると自分の中でのハードルはかなり高かったのです。

経験上気をつけなければいけないことの一つとして、やはり価値観の一致が挙げられます。同じものを見て楽しいと思える、同じ事を感じられるというのはとても大切です。

もちろん全てが一致する相手を探すなど無理な話と承知していますが、やはり話が合わないより合った方が一緒に居て楽しいですよね。

金銭感覚は変わらない?デリケートな問題です

そしてもう一つ大切なことは金銭感覚です。こればかりは育ってきた環境に非常に影響されますので、いくら長く一緒に居ても改善されるわけではありません。

そもそも「改善」という言葉を使うのが間違っているのかもしれません。どちらの価値観が正しくて、どちらかが間違っているとかそういうものではないからです。

人間誰しも自分の金銭感覚について他人に意見されることを極端に嫌います。実際私もそうですし、逆に他人に対してお金のことで話をするなどと言うことはまずありません。それくらいデリケートな問題だと思うのです。

そしてもう一つ気を付けたのは、食に対する好みです。つまらないことのように聞こえるかもしれませんが、これからずっと一緒に居る相手が自分と食の好みが合わないと言うことは、実はとても致命的です。

生きていく上で食は欠かすことのできないものですし、それに対しての好みが違うというのも、どうしても埋めることの出来ない溝となります。

結婚の条件は年を重ねるごとに増える!よし、条件を封印しよう

結婚が遅くなればなるほど、私の場合30代半ばを過ぎてからですが、このようにどんどん条件が増えてきてとても理想の相手とは巡り会えないだろうなと言う気持ちが、非常に強くなっていきました。

そんなわけでとても結婚など無理だと思っていた私が、結婚することが出来たのは全てが理想の相手に巡り会えたから、ではありません。

むしろ逆で全てのことに目をつむることにしたから、だと思います。少しキザな感じかもしれませんが、やはり結婚とは縁であり、自分ではコントロールできない運命のようなものに導かれている気がします。

実際家内とは価値観も金銭感覚もまるで違います。それでも「この人だ」と思えるような何かを感じてしまったのです。もう、そのまるで根拠の無いインスピレーションに頼ることにしたことによって、私は結婚することが出来たのだと思っています。

ひとつだけ譲れないもの!それは、食の好み

理詰めで結婚など出来ません。それでも私も譲らなかったことが一つだけあります。それは「食」についての好みです。他の好みが合わなくてケンカするのもまた夫婦というもののおもしろさかもしれません。

しかし食べ物に関してのケンカだけは出口が見えない争いになりますから、この点だけは妥協しませんでした。石橋をたたいていたら結婚など出来ません。

石橋から飛び降りてしまうくらいの「勢い」が結婚できた最大の要素だったかもしれませんね。

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