私と妻との年齢は7つ離れていて周囲には年の差婚の典型と言われています。今は42歳になる男性会社員ですが、当時は私は35歳、妻は28歳でした。出会った環境としては私が営業社員として出向いた取引先の一人として見かけたことがキッカケでした。
その当時の私は長年付き合っていた恋人に別れを告げられて独り身の寂しさを久々に実感している頃でした。親族や家族からはその人と結婚するとばかり思われていたので、突然独り身になったことをいぶかしがられたりして、肩身の狭い思いをしていました。
そうは言ってももう三十代の半ばで新たな恋愛をするにも、今更婚活に手を出そうにもそのノウハウもなければ、頑張るだけの気力にも欠ける状態にありました。
恋愛はじっくりと!趣味の話しで盛り上がっても、1年間は手を出さず我慢
彼女は取引先の受付に座っている子でしたが、最初は恋愛感情とかはなく、特段気になる存在でもありませんでした。
しかし頻繁に取引先に出向く中でちょっとした待ち時間などに雑談をするようになって、意外と趣味の共通項がいくつかあることがわかってきて、恋愛というか、だんだん会いに行くのが楽しみになってきました。
一年ほど取引先に出向くたびに話すことを繰り返している中でようやく決心をつけて休日に遊びに誘うことにしました。取引先との恋愛はある意味営業の中ではかなりの決意が必要なことです。
プライベートなことなのにこれに失敗すると行きにくくなったり、運が悪ければ担当変更されてお互いの心象を悪くしてしまうリスクがあります。
恋人になるには時間がかかる!趣味が繋いだ恋愛
しかし最早これ以上時間をかけて恋人を探そうという気力が私の中にはなくなってきていたということと、それほど趣味の話が合って恋愛出来る、楽しく付き合える、そんな相手はいないと思って声がけをしました。
当時の彼女も恋人がいない上に地方から出てきたので知り合いもほとんどいなくて寂しい思いをしていたそうです。また、趣味の話を熱心に話す私の姿を見て、プライベートでじっくり時間を取って相性を見てみたいと思うようになったそうです。
年齢が7つも離れているので、恋愛対象として見れるまでは時間がかかったようですが、交際にいたりました。
趣味の話をしていると楽しい!恋愛に年の差の心配は全くなし
交際中は私は恐る恐るの付き合いでした。前述したように取引先の社員を恋人にしたわけですので、万が一にも失恋したら公私ともに大きなインパクトがありますし、7つも離れているおじさんの話で楽しめているだろうかと心配することも何度もありました。
対して彼女の方は恋愛に関して割と気楽に考えていたようで、最初は同じようにこれだけ年の差があるのに会話がうまくできるだろうかと言う心配もあったようです。
しかし、趣味の話を中心に気を使うことなく楽しく会話できることに安心感を覚えてだんだん心を開けるようになったようでした。その裏には彼女のこれまでの恋人が仕事人間ばかりで口を開けば仕事の話ばかりで面白くない恋愛だったというのもあったようです。
結婚は何がどうなるか分からない!
交際して三年くらい、私もすっかり緊張もなくなったことでにわかに結婚を意識するようになりました。彼女も三十を超えて身を固めないと周りに心配をかけるようになりましたし、そこで思い切って一緒に趣味の旅行に出かけたところでプロポーズしました。
プロポーズのときは年の差はあっても君より長生きして一生一人にはしないよと言う言葉を伝えました。
最初に出会ったときはまさか結婚に至るとまで思いもよらなかった相手と結ばれることになりました。何がきっかけでこういう運びになるかわかりませんし、
しかもそれがかなりの年下というのも想像だにしていなかった結果です。それでもお互いに心を開くプロセスを少し時間をかけてやれば結婚生活もうまくいきましたし、最高の伴侶を見つけられたと思っています。
このままプロポーズの言葉通りに長生きして彼女を一生一人にせずに楽しく生きていこうと思います。